イヤホンの音量を迷わず消音に切り替えた俺は、
「俺、大也だよ。分かる?」
不安そうな表情を浮かべる紫苑ちゃんに、優しく話しかけた。
「大也………あ、電話の、」
「そう。ちゃんと助けに来たよ!」
彼女の弱々しい声を聞く限り、ショックか何かで頭が混乱しているのかもしれない。
瞬時にそう判断した俺は、なるべく彼女を怖がらせないように明るい声を出した。
「助けに……」
彼女は俺の声を繰り返すだけで、何も言ってこない。
「取り敢えずここから脱出…って、鎖と手錠…仁、つべこべ言わずに今すぐ壱になれる?」
紫苑ちゃんの左手首が鎖から伸びた手錠に繋がれているのを見た俺は、後ろに立っている仁を呼んだ。
「だーかーらー、何でこんな感動の再会の最中に僕が壱にならなきゃいけ」
「壱なら手錠壊せるでしょ?紫苑ちゃん、左手首怪我してるみたいだから優しくやってね」
こちらに近付いてきた仁は、俺の背後から囚われの身の少女の左手を見て大きくため息をつき。
「どうしてこんな事に……」
ぶつくさ言いながら、彼女の隣に膝立ちになって遠慮せずその手錠を引っ掴んだ。
紫苑ちゃんの為なら、人格を交代するのは嫌ではないらしい。
瞬時に顔が強ばる紫苑ちゃんに、大丈夫だよ、と優しく語りかける。
「俺、大也だよ。分かる?」
不安そうな表情を浮かべる紫苑ちゃんに、優しく話しかけた。
「大也………あ、電話の、」
「そう。ちゃんと助けに来たよ!」
彼女の弱々しい声を聞く限り、ショックか何かで頭が混乱しているのかもしれない。
瞬時にそう判断した俺は、なるべく彼女を怖がらせないように明るい声を出した。
「助けに……」
彼女は俺の声を繰り返すだけで、何も言ってこない。
「取り敢えずここから脱出…って、鎖と手錠…仁、つべこべ言わずに今すぐ壱になれる?」
紫苑ちゃんの左手首が鎖から伸びた手錠に繋がれているのを見た俺は、後ろに立っている仁を呼んだ。
「だーかーらー、何でこんな感動の再会の最中に僕が壱にならなきゃいけ」
「壱なら手錠壊せるでしょ?紫苑ちゃん、左手首怪我してるみたいだから優しくやってね」
こちらに近付いてきた仁は、俺の背後から囚われの身の少女の左手を見て大きくため息をつき。
「どうしてこんな事に……」
ぶつくさ言いながら、彼女の隣に膝立ちになって遠慮せずその手錠を引っ掴んだ。
紫苑ちゃんの為なら、人格を交代するのは嫌ではないらしい。
瞬時に顔が強ばる紫苑ちゃんに、大丈夫だよ、と優しく語りかける。



