確かに航海は自分の両親から虐待を受け続け、正当防衛として彼らを殺してこの家に来たけれど、それと先程の俺達の会話の何処に接点があったのだろう。
そもそも、俺は航海本人から詳しく過去の話を聞いた事がないから何も分からない。
と言うより、mirageは隠し事が多過ぎる。
俺も琥珀が好きな事を隠していたし、そんな琥珀だって伊織が犯人だという事を寸前まで隠していた。
仁も隠している事の一つや二つはあるだろうし、銀子ちゃんだってそうだ。
笑美の下僕問題だって、今日明かされるまで考えた事すら無かった。
そして、数年前に彼女をいきなりこの家に連れてきたのは、我らがリーダーである湊だ。
そんな湊の過去は、1番謎に包まれている。
湊と初めて出会ったのは仁らしいけれど、はぐらかすのが大好きな仁からは当時の事について何の情報も得る事が出来なくて。
紫苑ちゃんの事もあるし、今更皆の過去を嗅ぎ回ってどうこうしようという目論見はないけれど。
「何だかなぁ……」
俺らは家族なんだから、もう少し腹を割って話すのも良いのではないか。
そう考えてしまうのも、仕方の無い事なのだろう。
(紫苑ちゃんが帰ってきたら、聞いてみるのもありかなぁ…。でも嫌われるかなぁ…)
そんな事を考えながら、俺は用もないのに銀子ちゃんの部屋に無断で侵入した。
そもそも、俺は航海本人から詳しく過去の話を聞いた事がないから何も分からない。
と言うより、mirageは隠し事が多過ぎる。
俺も琥珀が好きな事を隠していたし、そんな琥珀だって伊織が犯人だという事を寸前まで隠していた。
仁も隠している事の一つや二つはあるだろうし、銀子ちゃんだってそうだ。
笑美の下僕問題だって、今日明かされるまで考えた事すら無かった。
そして、数年前に彼女をいきなりこの家に連れてきたのは、我らがリーダーである湊だ。
そんな湊の過去は、1番謎に包まれている。
湊と初めて出会ったのは仁らしいけれど、はぐらかすのが大好きな仁からは当時の事について何の情報も得る事が出来なくて。
紫苑ちゃんの事もあるし、今更皆の過去を嗅ぎ回ってどうこうしようという目論見はないけれど。
「何だかなぁ……」
俺らは家族なんだから、もう少し腹を割って話すのも良いのではないか。
そう考えてしまうのも、仕方の無い事なのだろう。
(紫苑ちゃんが帰ってきたら、聞いてみるのもありかなぁ…。でも嫌われるかなぁ…)
そんな事を考えながら、俺は用もないのに銀子ちゃんの部屋に無断で侵入した。



