罰ゲームは恋の始まり

「お待たせ~」
待ち合わせ場所でドキドキしながら待っていると向こうからこちらに手を振り、走ってくる人が見えた。しかし、沢木はいつも眼鏡をかけているので人違いだろうと別の方向を見ていると、その人は私の前で立ち止まった。
「えっ?」
「竹口、お待たせ」
私がまだキョトンとした顔をしていると、その人は納得したような顔になった。
「あ~!そっか。俺、いつも眼鏡だからか。沢木だよ!今日はコンタクトなんだ」
「本当?」
「本当だって!」
そう言って笑った顔は確かに沢木の顔で私はやっと安心した。
「本当だ。沢木だ。ビックリした~」
「ごめん、ごめん。へ~」
沢木が急に感心したような反応をしたので首を傾げると
「竹口ってそういう格好するんだな」
と言われ、一気に緊張する。
「う、うん。変かな?」
「いや、似合ってるよ」
「ありがとう。沢木も似合ってる」
「お世辞はいいよ」
「お世辞じゃないもん」
私が頬を膨らませると沢木はクスッと笑い、私の頭に手をおいた。
途端に顔が熱くなり、下を向く。
「ほら、行くぞ」
「う、うん」