祥子の部屋に厄介になって私と彼より遠距離の二人の絆に気づかされた。

台湾との時差は1時間と言うことで祥子が寝るであろう時間の前あたりにテレビ電話で楽しいひと時を過ごしていた。

私は呼び出されてSEXしてベッドの中で彼が出ていくのを見送る。
いつの間にか朝食を作ることすらしなくなった。
私が悪かったの?

ダメだ、またネガティブになる。



「婚活パーティに行ってみようと思う」

朝、二人でテーブルを囲んでいた。
祥子は口に含んだコーヒーを吹き出しそうになり、かろうじて飲み込んだ。

「祥子達を見ていたら無性に結婚がしたくなったし、結婚に至る期間なんて関係ないのかもって思って」

「たしかに、0日婚とかでも幸せな結婚生活を送っている人とかもいるし、フィーリングが合うとむしろ結婚してから恋愛して恋人のような夫婦になることもあるものね、反対はしないけど無理に決める必要は無いからね、それだけは約束して」

「もちろん無理やり結婚とかはしないよ。取り敢えずは結婚をしたいと望んでいる人にたくさん会えたらいいなって思ってる」

きっちり一週間祥子の部屋にお邪魔してすっかり婚活モードになってから自分の部屋に戻ることにした。