「セレティア・ラ・ムーン・ジークムント、アリナを虐めた罪により、お前との婚約を破棄する!!」 ............何言ってるんだろ、この王子。 《殺していい?》 《殺そう》 〔ダメに決まってるでしょ〕 《えー》 「おい!聞いているのか!?」 あ、全然聞いてなかった。 『私はそちらの、えーと、あ、あ、あ、何とかさんを虐めていません。名前も存じ上げません!』 「な!証拠はあるんだぞ!」