溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。

「そんなことないよ! 他所から見ててもちゃんと何度も声かけて,説明してたもん! 私,真香(まなか)! あとちょっと頑張ろうね!」

「あ…知って,ます。手伝ってくれて,ありがとう」

「どういたしまして!」



真香さんはニコッと笑って,友達の所へかけていった。

もしかして…褒められた?

あまり経験の無い出来事に,心臓がどきどきと音をたてた。

可愛い。

あんな子になれたら…そんな想像をする裏で浮かぶのは,やっぱり凪だった。



「真理~塗りは明日かなー?」

「そう,だね。もう時間も…乾かないとおもうし」

「じゃあ,解散! 残り時間あそぼ!」

「「いいね~」」



そうして1日準備の時間がとられている翌日に回り…