溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。

結局,集まりは自己紹介と,リーダー決め。

それから,今後の流れの説明だけだった。

これを後に,もう2月も後まで集まりがないらしい。

それは,それとして。

私は,罪悪感で気まずい焦燥を抱えていた。

どうしよう。カッとなっちゃった。

もうずっと,そんなこと言われてこなかったから。

それに…千夏くんは間違ったこと言ってない。

謝ら,なきゃ。

喉がカラカラする。

個人的な用件で人に話しかけるの,いつぶりだっけ。



「「あ…」」


の。

恥ずかしくて,喉がひっくり返る。



「ごっごめんなさい。どうぞ」

「やっその…ただ,さっき,ごめん」



えっ…

さっ,き?

何か,されたっけ。