溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。

お腹が一杯になると,凪とあらゆるゲームをした。

それぞれの得意分野のゲームを交互にやって,喜んで,悔しがって。

全力で6時間程遊んだら,2人ともくたくたになった。

途中でパンケーキを2人で焼いて,とても楽しかった。

私は凪みたいに綺麗な丸に出来なくて悔しかったけど,かくっと出ている2ヶ所を見た凪が



『ブタみたいだ』



って笑ったから,私は家にあったチョコペンで顔を書いてあげた。

出来るだけ,大きく口を開けて笑う凪の顔に似るように。

そうすると凪は気付いたのか間抜けな顔をして,また笑った。

結局そのぶたさんは凪が食べると言い出して,凪が食べた。

私が,私のなのに…と思いながら



『共食い』



何て言うと,凪は私の頭をくしゃくしゃに撫でた。

心地よかった。