溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。

「真理?」



やっぱり,この人の前で私は隠し事をすることが出来ない。

だからまた,私はそれに甘える。



「凪,今はほんとに元気なの?」

「? うん,1日休んでたら良くなったよ。今はもう1日分の元気が余ってるくらい」



……良かった。

顔色をじっと窺って,私からも嘘じゃないと確認した。

ほっと息をはいて見上げると,凪はやっぱりちゃんと待ってくれている。



「あのね,じゃあ……ちょっとだけ,お話……いい?」



やっぱり,緊張する。

話すことも得意じゃない。

自分を表に出すのは,とても怖い。

慣れない行動に,汗が滲む。



「……うん,いいよ」



凪は私に受け取った全てを机に置いて,ゆったりと構えた。

全部全部,私1人のためのパフォーマンス。

突然やって来て話をしたいと言う私を,凪は待っててくれる。