溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。

キッとポニーテールの子が私を睨む。

私がたじろぐと,真香さんが怒気のある声で



「真理は関係ないよ……!」



と叫んだ。



「最近断ってばっかりだったのは……ごめん。考えたいこととか一杯あって」

「もう,いいよ」



まず,言い返された女の子が背を向ける。

そして次に



「じゃあまた部活で」



あゆなさんが振りきるように背を向けて



「ごめんね」



もう1人が眉を下げて駆けていった。



「あの,真香さ」

「あ~。ミスったかなあー……ごめんね,真理。今の,中学ん時からずっと部活一緒の子達なんだけど……」

「部活?」

「うん,バレー部なの」



どうりで。

皆背が平均よりも高くて,腕や足も,太くはないもののがっしりしていた。



「裏切っちゃったかな」