溺愛体質な彼は甘く外堀を埋める。

「ね,本返しに行くんだけど,真理もどう?」



千夏くんと楽しそうに話していた真香さんが,私のところにくる。

まだお弁当を食べてる人も多い中で,私達は食べ終えて昼休みに入っていた。

引き出しをみると,2冊の本。

片方は昨日読み終えたところだった。



「うん,行く」



真香さんがドアの方へ歩いて行って,私もさっと本を取り出す。

と,話し声がした。



「あっ丁度良かった! 真香~!」

「あゆな!」



3人の女子が真香さんのもとにやって来ていて,友達かなと私は距離を保って待つ。



「ねぇ聞いてよ真香~」

「あ…ごめんあゆな。今日はちょっと」


身長の高いあゆなと言う子にしだれかかられた真香さんが,申し訳なさそうに私をみた。



「あの,私は今度でも…」