考え事も読書も1度中断して意識を向ければ,ぎこちないながらも笑顔を浮かべられた。

ふと視線を感じて振り向く。

すると,その視線の持ち主は千夏くんだった。

何かなと思って待っていると,千夏くんは顔ごと視線を逸らしてしまう。

何だったんだろう。

そう思っている間に,午前の授業は終わっていた。

____________________