正体がわかって安心したのもあってか、しばらくは落ち着いていたのだけど……勉強会の日に再発してしまって。
テストに支障が出ないようにと、先週は1本早い電車で登校。
慣れない早起きに疲れ果て、昨日と一昨日はグッタリしていた。
「琳子が嫉妬かぁ」
「意外だった?」
「うん。するとしても、ゲームの強さとかだと思ってたから。目黒くんが後輩キラーだったとはビックリだよ」
「まぁ、やられてるのはほとんどが女の子だけどね」
苦い笑みをこぼす。
連絡は基本グループチャット、個人的に連絡するのは情報収集や取材時のみ。
親密すぎない絶妙な距離感に加え、日替わり来訪という限定感と特別感。
そのせいか、ほんの数分顔を出しただけでも、みんな笑顔になる。
なるのはいいんだけど……結構メンタルやられるんだよね。自分が話してる時に来られると、会話を奪われた感じがするから。
「新菜はどう思う? 部活にいたら嬉しい?」
「かも。キャーキャーは言わなくても、眼福だから一目見ちゃうかな」



