「なので、部活見学で会えた時、奇跡だと思って。今日も一緒に勉強できて幸せでした」
褒めすぎだよ。そう謙遜する隙を与えず、ミワワちゃんは私の手をそっと握ってきた。
潤んだ大きな瞳と視線が絡まり、トクンと胸が鳴る。
理由がなかったら、下心ありと認定されるレベルのあざとさ。
あぁもう、こんな真っ直ぐな眼差しで気持ちをぶつけられたら……。
「あの時は温かく迎え入れてくれて本当にありがとうございました。今後ともご指導よろしくお願いします」
丸みを帯びた目が細まった瞬間、心を鷲掴みされてしまった。
◇
中間テストが終了し、一段落ついた日曜日。
疲れた頭と心を癒やしに、新菜と2人で学校の近くにあるカフェにやってきた。
「おかげで金土は半日寝てたよ」
「わぁ、なんとも複雑な三角関係。お疲れ様」
労いの言葉に「ありがとう」と答えて、キャラメルラテを一口飲む。
GW明けから始まった謎の胸騒ぎ。
原因は雷夜への嫉妬から生まれたものだった。



