「……喜怒哀楽を出せる人、かなぁ」
「素の自分をさらけ出せる、みたいな感じですか?」
「うん。背伸びしすぎない関係というか。一緒にいて疲れない人がいいな。歳も同い年か同年代が希望」
へぇ……意外と現実的じゃん。
まぁ、雷夜も人間関係で苦労してるもんな。
1から構築する大変さを知ってるからこその回答なんだろう。
「さっすが副部長。現実見てる〜」とわざとらしく褒めて、ざわつく胸から意識を逸らした。
1時間後、部活動を終えて帰路に就く。
「目黒先輩、人生初の女子会ということでしたが、いかがでしたか?」
「えー、めちゃくちゃ楽しかったです。最初は、犬の話じゃないんかーいって内心ずっこけてたんですが、みんなが温かく迎えてくれたおかげで、とても有意義な時間を過ごせました」
笑顔で拳マイクを向けるミワワちゃんに、ノリ良くコメントした雷夜。
……あぁ、まただ。
視線を左斜め前方に移動させ、インタビューごっこをする2人を視界から外す。



