不本意ながらも口を開くと、無邪気なミワワちゃんにとどめを刺された。
熱くなった顔を両手で隠す私に、「先輩可愛い〜!」と黄色い声が飛んでくる。
違う、そっちの意味で照れてるんじゃなくて。
「……ふーん」
聞き覚えのあるそっけない返事。
顔を隠したまま目を向けてみたら、意味深長な様子で頷いている。
推し命のわりには理想あったんだ。
包容力と頼もしさって、人間にもゴリラ要素を求めんのかよ。
って、鼻で笑われるかと思ったのに……。
「目黒先輩の好みも知りたいです!」
自室の時とは少し違う反応に困惑していると、ミワワちゃんが同じ質問を投げかけた。
雷夜の好きなタイプ……。振り返れば、1度も聞いたことなかったかも。
部活ではよく女の子と話してはいるけど、年齢関係なく平等に接してるのよね。
雷夜のことだから、オタ活に文句を言わない人とか、アウトドアな人とか?
でも、休日もバイトと趣味に費やしてて女っ気ないし。そもそも恋愛に興味あるのかしら?
考え込む横顔を見つめる。



