イジワルな君の一途で不器用な恋心


問いかけのせいか、まるで恋多き女のような答え方をしてしまった。


確かに、素敵だなと感じた人は全員年上だった。

でも実際、恋愛感情に発展したのはツヨシくんだけ。


中学の時にいい感じだった人は1人いたけれど……上手くいかなかったのでノーカン扱いにしている。



「盛り上がってるねー。俺も交ぜてー」



顔を上気させる後輩達を見ていると、椅子を持った雷夜が隣にやってきた。



「もちろん! どうぞどうぞ!」

「ありがとう。何の話してたの?」

「恋バナです!」



いそいそと椅子に座った彼から、「えっ」と小さい声が漏れた。

はははっ、面食らってる。犬の話だと思ったんだな。



「今、先輩達に好きな人のタイプを聞いてたんですよ〜」

「へぇ、タイプねぇ。何て答えたの」

「…………包容力があって、頼もしくて、面倒見がいい人」

「あと年上ですよね!」