イジワルな君の一途で不器用な恋心


カッと目を開き、勢いよく起き上がった。



「はぁ⁉ かっ、彼氏⁉」

「おぅ。地元とか学校にいるとしたら、頑なに口を開かないのも合点がいくだろ?」

「う……でもあいつ、推しに命かけてるんだぜ? 恋愛する暇なんて……」

「わかんねーよ? 推し活の現場で出会ったのをきっかけに……なんてことも、この現代では充分あり得るからな」



あまりの衝撃にへなへなと脱力し、再び机に突っ伏す。


……それも、そうだな。


確かに今年で11年の付き合いになる。

けど、実際は小4で引っ越したので、直接交流していたのは高校を含めて6年。

どんな中学時代を過ごしていたかは全く知らない。


たとえ推し命の琳子でも、みんなと同じ学生。委員会で出会った先輩とかに恋することだってある。

特に女子は男子よりも早く大人になるからなおさら。


でも……。



「……やっぱ考えられない」

「頑固だなー。そんなに認めたくねーの?」

「いや、認めたくないってよりかは……」