イジワルな君の一途で不器用な恋心


俺が他の人に話したとしても、よっぽど世間が狭くない限り、本人の耳に届く可能性は低いと思うんだけど……。



「んー、万が一のことを考えて警戒したとか? 人気部活の副部長なら顔広そうだし」

「校内に広まるんじゃないか、って? 一応全学年に知り合いはいるけど……」

「あとは、単にバカにされるのが嫌だとか。お前、朝日さんのこと毎日コブラ呼ばわりしていじめてるみてーだし」

「いじめてねーよ。ってか、なんで知ってんだよ」

「山川さんから聞いた。こないだ一緒に植物園に行った時、雷夜の話になって〜」



あっさりと情報源の正体を明かしたジョー。


クラスが違うわりには随分仲良しだなとビックリしたけど、この2人、草花オタクだっけ。

外見のイメージとかけ離れすぎててすっかり忘れてた。


話の内容的に、琳子が山川さんに俺の愚痴をこぼしていたっぽいな。

だとしたら、しばらくコブラ呼びは控えるか。

最悪俺が言いふらすよりも先に、俺の日課が校内に知れ渡ってしまうかもしれねーし。ま、別に言いふらすつもりはないんだけど。



「それか、彼氏だったりして」