いつもこてんぱんにされてるから、追い詰められているのが嬉しくてたまらないんだろうな。
2対1で味方ゼロだけど、こっちには超強力な味方がいる。
運の神様、お願いします。私に勝利を恵んでください……!
ボタンを押して両手を固く握りしめた。
◇
大激闘を終えた夕方。自室に戻り、充電器をゲーム機に差し込んだ。
今日1番の盛り上がりを見せた、ライヤ対リンコのバトル。
人生初の敗北を味わうのかとヒヤヒヤしたけれど、最後も運は私に味方してくれて。
先手に加え、2回目のクリティカルヒットが炸裂して一撃でダウン。ライヤ軍の勝利で幕を閉じた。
連勝記録が守られて良かった。けど、白熱しすぎてもう目がショボショボ……。
明日から学校も始まるし、今日は早めに寝よう。
「お、いたいた」
充電器をコンセントに差した瞬間、いきなり部屋のドアが開いた。
「ったく、捜したぞ」
「ちょっ……勝手に入ってこないでよ!」



