イジワルな君の一途で不器用な恋心


いつもこてんぱんにされてるから、追い詰められているのが嬉しくてたまらないんだろうな。

2対1で味方ゼロだけど、こっちには超強力な味方がいる。


運の神様、お願いします。私に勝利を恵んでください……!


ボタンを押して両手を固く握りしめた。







大激闘を終えた夕方。自室に戻り、充電器をゲーム機に差し込んだ。


今日1番の盛り上がりを見せた、ライヤ対リンコのバトル。


人生初の敗北を味わうのかとヒヤヒヤしたけれど、最後も運は私に味方してくれて。

先手に加え、2回目のクリティカルヒットが炸裂して一撃でダウン。ライヤ軍の勝利で幕を閉じた。


連勝記録が守られて良かった。けど、白熱しすぎてもう目がショボショボ……。

明日から学校も始まるし、今日は早めに寝よう。



「お、いたいた」



充電器をコンセントに差した瞬間、いきなり部屋のドアが開いた。



「ったく、捜したぞ」

「ちょっ……勝手に入ってこないでよ!」