イジワルな君の一途で不器用な恋心


小さく手を振ってみると、私達の存在に気づいて駆け寄ってきた。



「こんにちは! 目黒さんと朝日さん、でしたよね? 今朝はありがとうございました」

「いえいえそんな! 古松(こまつ)さんですよね? 犬がお好きなんですか?」

「はい。昔からチワワが好きで。遊びに来ちゃいました」



えへへと可愛らしく笑った彼女。


よっしゃー! 犬好き仲間ゲットー!
特にチワワが好きな子は少なかったから嬉しい!


雷夜とグータッチを交わし、小型犬グループにご案内。時間ギリギリまで犬トークを楽しんだ。







学校が終わり、部室で小一時間ほど談笑した後、古松さんと3人で下校することに。



「えっ⁉ 昨日も⁉」

「はい。バイトの面接から帰る時に。お手数をおかけしてすみませんでした」



「ありがとうございました」と信号待ち中に深々と頭を下げられた。

なんと彼女、昨日も被害に遭っており、偶然にも私と同じ電車に乗っていたという。