イジワルな君の一途で不器用な恋心


片方だけ口角を上げた腹黒い笑み。

猫に勝てないからってマウント取ってきやがった……!



「1人で寂しい琳子ちゃんのために、時々相手してあげようか?」

「結構ですっ!」



本日2度目のグーパンチをお見舞いした。


さっきから副部長とは思えない発言ばかり。なんで選ばれたのか謎すぎる。

犬好き仲間だけど、失言とかしてグループ追放されないかな。



「犬グループ1名様でーす」



無駄に整った顔を睨んでいると、新たな見学者がやってきた。

犬グループ希望と聞き、耳がピクッと反応する。



「おいマジかよ。あの子って……」

「やっぱそうよね……⁉」



顔を前方に向けたまま何度も確認し合う。


耳下ツインテールに、1度見たら忘れないくらい印象的な黒目がちの大きい目。

間違いなく、同じ電車に乗っていた新入生の女の子だ。