イジワルな君の一途で不器用な恋心


最後に琳子の前で食べたのは、GWに大和くんと3人で遊んだ日。

おやつ代わりに持ってきたのをゲームしながらつまんでいた。


もう半年近くも前なのに……覚えてたのか。



「どう? 美味しい?」

「うん。めちゃくちゃ美味い。週5で食いたいくらい」

「そこは週7じゃないのね」

「だってニキビできそうだろ。油物だし」

「ふーん、私より美容を取るんだ」



笑顔を消して「お世辞でも毎日って言ってくれてもいいじゃん」と口を尖らせてブツブツ。


ごめん、嘘だよ。本当は毎日食べたい。

つーか、毎食食っても飽きないくらいだよ。


でもそのまま答えたら、多分俺も琳子も顔真っ赤になると思うから。それにここ外だし。



「はいはい、すみませんね。んで、次のおすすめは?」

「あぁ、卵焼きだけど」

「だし巻き? 砂糖入り?」

「うーん……」

「うーんって、忘れたの?」

「ごめん、2つとも作ったんだけど、詰め込む時にどっちがどっちだかわかんなくなっちゃった」

「えええ……」