イジワルな君の一途で不器用な恋心


全種類撮り終えて鳥類エリアを後にすると、これまたトラウマの元凶である羊とヤギのエリアが見えてきた。


しかもちょうどエサやりが体験できる時間だったらしく、柵の前には小さい子ども達がいっぱい。

おい、今日はやけに俺を追い詰めるじゃねーか。



「賑わってるね〜。私達もやる?」

「……おぅ、いいよ」



スルーつもりだったが、誘われてしまったため断れず。飼育員さんにお金を渡して、紙コップに入ったにんじんを受け取った。


頼むから新たな被害者を出すなよ……。


強く願いながらにんじんを柵の隙間に差し込み、羊にあげた。

誰も鳴くことはなく、とても和やかな時間が流れて心から安堵したのだった。


トラウマを克服できた後は、猿、キツネ、クマなど、檻の中で生活している動物を観賞。

じっくり時間をかけて観ては写真を撮り、中間地点の広場に到着した。



「お腹空いた〜。先にご飯食べる?」

「そうだな。ちょうどあそこ席空いてるし。取られる前に行こうぜ」