イジワルな君の一途で不器用な恋心


最初に向かったのは、フラミンゴをはじめとする鳥類エリア。


早速トラウマの元凶である動物とご対面することになるとは……。もうりんコブラだけじゃなく、スネイクテールもしばらく封印しようかな。


柵の前に立ち、スマホのカメラを起動してシャッターを押した。



「おっ、綺麗に撮れてるじゃん」

「鳥グループの後輩に送ろうかなって。フラミンゴ好きの子にお菓子もらったから、そのお礼に」

「あー、同じ小学校の子だっけ? お菓子ってクッキーとか?」

「うん。調理実習でかぼちゃのクッキー作ったらしくてさ。『俺からのちょっぴり早い卒業祝いです!』って。いやいやそこはハロウィンだろってソッコーでツッコんだ」

「あははっ、可愛いね」



画面を戻し、次は片足立ちで器用に毛づくろいをするフラミンゴを撮影。


部活を引退した今も、後輩とは校内でバッタリ会っては立ち話をしたり、連絡を取り合っている。


会う頻度が減っても俺のことを覚えててくれてて、毎回挨拶してくれるんだよな。

なので今日は、いつもありがとうの気持ちを込めて、後輩が好きな動物の写真をたくさん撮る予定だ。