イジワルな君の一途で不器用な恋心


あ゛あ゛ーー、来て1分しか経ってないけど今すぐ帰りてぇーー。

ただでさえツヨシのために3時間以上も使ってんのに、これ以上俺の時間を捧げたくない。



「なに、ゲームキャラに名づけるくらい、忘れられない人なの?」

「う、うん……初恋、だから」



乙女チックな表情を浮かべられて、より一層心がグリグリとえぐられる。


初恋……すなわち、琳子のハートを最初に掴んだやつ。


せめてそこはさ、中学時代に好きだった人とか、小さい頃慕ってた近所のお兄さんとかにしろよ……!

お前は知らねーだろうけど、俺、お前が初恋だったんだぞ⁉

転校した後もずっと忘れられなくて、1度も彼女作らなかったってのに……!


はぁ……付き合ってまだ1ヶ月も経ってねーのにこの仕打ち……。

散々コブラ呼ばわりしてきた罰なのかな……。


過去におかしたタチの悪い行いを深く後悔したところで、園内地図に目を通す。


観る順番は自由だが、初来園&約10年ぶりの動物園。

全体をくまなく回れるよう、動物ごとについている番号順に進むことに。