イジワルな君の一途で不器用な恋心


だけど、全身白のタイツで宇宙人になりきった教頭先生がMVPかな。


早速ネタにして笑い合っていると駐輪場に到着した。



「ねぇ」

「ん?」

「……タキシード、似合ってたよ」



リュックサックの中をガサゴソと漁る彼に、感想を伝えてみた。



「オールバックも、かっこよかった」

「お、おぅ。サンキュ。お前も似合ってたぞ」



一瞬戸惑いを見せたものの、サラリと褒め返された。



「……ありがとう」

「ん。ほれっ、お前の分」



リュックサックから出てきたヘルメットを受け取る。


嬉しい。似合ってたって言われて。

派手だなとか暑苦しいなとか、バカにされたらどうしようって思ってたから。


でも……。



「…………ったのに」

「ん? 何か言った?」

「…………私は、言ったのに」

「は? 何を」



ムカつくムカつくムカつく。

私は勇気出して言ったのに。



「……ムカつく。この、鈍感男っ」

「え、ちょっ──」