イジワルな君の一途で不器用な恋心


胸の前で腕をクロスさせて睨みつける。


教えてくれてありがたいけど……普通一言言わない⁉ 脇の下よ⁉ カップルでも滅多に触らないところよ⁉

周りに人が少ないのをいいことに、調子に乗って……っ。



「……変態雷夜っ。このピンヒールで踏んづけてやる!」

「おいやめろ。帰れなくなるだろーが」



仕返しに足の近くでステップを踏んでヒヤヒヤさせてやった。


ダンスパーティーの後はコスプレ大会を観覧し、高校生最後の後夜祭が終了した。



「楽しかったなー。まさか教頭先生が出てくるとは思わなかった」

「クオリティ最下位だったのに、歓声ナンバーワンだったよね。全部かっさらっていってた」



イベントを振り返りながら駐輪場に向かう。


ダンスパーティーのインパクトもすごかったけど、コスプレ大会も負けてなかった。


アニメや漫画、ゲームのキャラクターを再現したハイクオリティのコスプレイヤーから、宇宙人や動物など、人物以外の姿に扮装した個性的なチャレンジャーまで。



「次から全身タイツ見たら思い出し笑いしそう」

「『クロガネヲセイフクシニキタ』ってやつ?」

「ぶははっ、絶対明後日からネタにされるな」