イジワルな君の一途で不器用な恋心


だけど……。



「あんた、ミワワちゃんとお店どっちが大事なのよ!」

「どっちもだよ」

「だったら注意しなさいよ! 放っておいたらお互い自滅するかもしれないのよ⁉」



今月で勤務2ヶ月。

妨害がエスカレートしたら、ミワワちゃんが出禁を食らうどころか、雷夜の評価まで落ちかねない。

もしそうなったら……。



「……とにかく、また長居し始めたら適当な理由つけて帰らせて」

「……」

「返事!」

「……ん」



ちっっさ。声量から嫌々オーラが伝わってくる。


叱るのが苦手なのは私も一緒。だから気持ちはすごくわかる。

だけど、やっと見つけたバイトを辞めるはめになったら辛いし、それこそミワワちゃんが悲しむ。


少しうつむいている彼の耳に顔を近づけて……。



「ねぇ、土日は出勤してるんだよね?」

「え? あぁ。なに、来るの?」

「うん。それでさ──」



おせっかいだと思われそうだが、大切な友人のために一肌脱ぐことにした。