イジワルな君の一途で不器用な恋心


「雑談以外にも、おすすめのトッピングとかカスタムとか聞かれるから、無下にできなくて」

「っ、でも、あんた新しい仕事覚えてる最中なんでしょ? 練習時間削られてるんだよ? ハッキリ言わなきゃ」



カフェではお客さんでも、学校では後輩。

このまま好き放題させていたら、他のお客さんの迷惑になってしまう。

ミワワちゃんのためにも、お店を守るためにも注意したほうがいい。


力強く助言したけれど……。



「もうすぐ部活引退するし、顔合わせる機会も減るんだから、そこまで気にしなくてもいいんじゃない?」

「そうだけど……退部するわけじゃねーから、受験終わったら遊びに行くことだってあるかもだろ? もし気まずいままだったら、他の部員に気ぃ遣わせるかもしれねーじゃん」



部員のことを考えると、決心がつかない様子。


雷夜の気持ちもわからなくもない。

規模が大きいグループに所属している分、受験が終われば、後輩から「遊びに来ませんか」と誘われる可能性もある。


ミワワちゃんにとって雷夜は初めて仲良くなった先輩だから、強く言ったら相当ショックを受けそうだし、最悪の場合、部活を辞めてしまうかもしれない。