イジワルな君の一途で不器用な恋心


新規、先月。

心当たりのある単語に、ゴンと頭を鈍器で殴られた感覚に襲われて。



「もし知ってる子だったら、それとなく注意しといてくれないかな?」

「わかりました。注意深く観察してみます」



困った顔で無理に笑う彼女を前に、「仲のいい後輩かもしれません」とは口が裂けても言えなかった。







「──えっ、聞いたの?」

「うん。仕事中に話しかけてくるの、もしかしてミワワちゃん?」



翌朝、駅のホームにて。

合流して1番に問い詰めると、目を伏せて小さく「……あぁ」と答えた。



「メロンフラッペをきっかけに気に入ってくれたみたいでさ。1日おきの頻度で買いに来るんだよ」



疑惑が確信に変わり、ショックを受ける。


どうして……休みに入って寂しくなったから?

っていうか、週に何回も買ってたら金欠に……そうだった、夏休みはバイトするって言ってたんだっけ。

だとすると、バイトの前後に寄っているのかな?