イジワルな君の一途で不器用な恋心


不意打ち攻撃に思わず吹き出しそうになった。



「あらら、ごめんね。大丈夫?」

「は、はい……。あの、私、雷夜とはそういう関係では……」

「うふふ、わかってるよ。ウブっていいわね〜。見ててキュンキュンしちゃう」



コーヒーの温度に負けないくらい、顔に熱が集中する。

なんで私、2度目ましての人の前で顔真っ赤にしてるんだろ……。恥ずかしすぎるんですけど……!



「またいつでも来ていいからね♪」

「いいんですか? ご迷惑じゃ……」

「大丈夫。朝日さんは礼儀正しいしマナーもいいから」



笑顔を浮かべているが、どこかぎこちなさが残る春岡さん。

あ、この空気感はもしや……。



「もしかして、問題客が……?」

「……ええ。目黒くん目当てのお客さんがいてね。連絡先が書かれた紙を手渡されてたらしいの」



こそっと小声で教えてもらった。


どうやら夏休み中、接客した女性客にナンパされたそうで。20人近くの人から電話番号やメールアドレスが書かれたメモをもらったという。