去年は寂しさなんてこれっぽっちも感じなかったのに。恋心に気づいた途端このザマ。
あの頃も今みたいにセンチメンタルな気分になってたなー。夏祭りに誘われた時はガッツポーズで喜んだっけ。
まぁ、今回は高校最後の年だからってのもあるかもだけど。
その後、市瀬ちゃんのお友達とバッタリ遭遇し、3人で盛り上がっていたら、時間オーバーしてしまい、痺れを切らした一ノ瀬くんが登場。
ランチデートする予定だったようで、「勝手に食べさせないでよ」と怒られてしまったのだった。
◇
イチノセカップルと別れ、1人寂しく下校する。
時刻はもうすぐ正午を回る頃。
お腹がぐーぐー鳴っているけれど、電車が来るまで時間が余っていたので、少し寄り道していくことに。
「こんにちはー、水やりですか?」
「あぁ、はい……って、琳子か」
カフェの前の花壇に水をあげている雷夜に声をかけた。
雷夜とお花。しかも可愛らしさ満載のピンク。
ふふふっ、普段は絶対見られない組み合わせだ。



