イジワルな君の一途で不器用な恋心


去年は寂しさなんてこれっぽっちも感じなかったのに。恋心に気づいた途端このザマ。


あの頃も今みたいにセンチメンタルな気分になってたなー。夏祭りに誘われた時はガッツポーズで喜んだっけ。

まぁ、今回は高校最後の年だからってのもあるかもだけど。


その後、市瀬ちゃんのお友達とバッタリ遭遇し、3人で盛り上がっていたら、時間オーバーしてしまい、痺れを切らした一ノ瀬くんが登場。

ランチデートする予定だったようで、「勝手に食べさせないでよ」と怒られてしまったのだった。







イチノセカップルと別れ、1人寂しく下校する。


時刻はもうすぐ正午を回る頃。

お腹がぐーぐー鳴っているけれど、電車が来るまで時間が余っていたので、少し寄り道していくことに。



「こんにちはー、水やりですか?」

「あぁ、はい……って、琳子か」



カフェの前の花壇に水をあげている雷夜に声をかけた。


雷夜とお花。しかも可愛らしさ満載のピンク。

ふふふっ、普段は絶対見られない組み合わせだ。