イジワルな君の一途で不器用な恋心






「あっ、琳子先輩!」



暑さが増してくる午後2時過ぎ。駅の出入口付近でミワワちゃんと落ち合った。



「遅れてごめんね。暑かったでしょう?」

「大丈夫ですよ! 私もついさっき来たところなので! さ、行きましょう!」



真夏の太陽ばりに眩しい笑顔で、私の腕を取って歩き出した。


これからどこに行くのかというと、雷夜のバイト先。

登校中にカフェの話をしたら、ちょうどミワワちゃんも予定が空いていたので、一緒にお邪魔することになったのだ。


ちなみに場所は……。



「あっ、もしかしてあれですか? ピンクのお花が飾られてる」

「だと思う。写真と同じだから」



信号待ち中に、外観の写真と照らし合わせて確認する。


白い壁にパステルオレンジのドアが特徴的な1階建ての建物。

なんとバイト先は、以前新菜と2人で訪れたカフェだった。