イジワルな君の一途で不器用な恋心


「あー……そういや言ってなかったな。俺、バイト先変わったんだよ。1ヶ月前からカフェで働いてる」

「えええ⁉ いつの間に辞めたの⁉」

「いや、辞めたんじゃなくて、閉店したんだよ。4月いっぱいで」



口をあんぐりと開ける。


4月⁉ 3ヶ月以上も前に⁉ 進路のことで頭がいっぱいだったから全然知らなかった……。

なるほど。どうりでお誘いが多いなと思ったら、時間有り余ってたからだったのか。



「水くさいなぁ」

「ごめん、心配かけたくなくて。お詫びにメロンフラッペごちそうしてやるよ」

「え、奢ってくれるの?」

「おぅ。今日の昼からシフト入ってるから、時間空いてるなら来いよ」



得意げに言い切った雷夜に「行きます!」と即答した。


コンビニ勤務の頃も何回か会いに行ったことはあるけど、奢ってもらえるのは初めて。

先月は売り切れてて買えなかったのよね。お言葉に甘えまくって豪華にしようかな。



「おい、奢りだからってトッピング山盛りにしようとか思ってねーだろうな」

「し、してないわよ! チョコチップ乗せようかなって思ってただけで……。それより、どこのカフェなの?」

「あぁ、場所は──」