イジワルな君の一途で不器用な恋心


笹森くんと握手を交わす。

なんと私達と同じ成績で勝ち上がったらしい。


3勝1敗。その1敗が私達のクラスだとすると、3勝分は、3年生とスポーツコース組。


つまり、優勝候補のクラスが全滅したということ。


前代未聞すぎる展開に誰もが驚いたであろう。

いつの間にか、コートの周りには溢れんばかりの大勢のギャラリーが集まっていた。


準決勝の時とは比べものにならないほどの緊張感が全身に走る。



「琳子、楽しもうね」



押しつぶされそうになっているのを察知したのか、肩をポンポンと叩いてきた。

その気遣いにありがとうと微笑み、シャトルを受け取って定位置へ。

ギャラリー達が固唾を呑んで見守る中、静かにシャトルを打った。







「お疲れさん。改めて準優勝おめでと」

「ん。ありがと」



最寄り駅を出て、雷夜と2人で帰路に就く。