イジワルな君の一途で不器用な恋心


「え、もう決まったの?」

「うん。他のクラスの子に頼んで敵チームの勝敗を数えてもらったら、3勝してるのうちだけだって。残りの試合的にも、多分勝ち進んだと思うよ」



クラスメイトの女の子に背中を擦られながら、立石くんの話を聞く。


準決勝に進んだだけでも充分だと思っていたのに、まさかまさかの決勝進出だなんて。

どうしよう、まだ対戦相手も決まってないのに、ここまで来ちゃったら……。


数分後、最後の試合が始まった。


完全には回復していなかったためか、思うように体が動かず。

5点以上差をつけられて負けてしまったものの、決勝戦進出を果たした。



「──それではこれより、バドミントンダブルス、決勝戦を行います」



休憩を挟んだ後、いよいよ決勝戦の時間に。



「いってらっしゃい!」

「頑張ってね!」



クラスメイト達から応援の言葉をもらって、新菜と手を繋いで入場する。


熾烈な争いとなった準決勝。

くぐり抜けたもう1組は──。



「また会いましたね! 次は負けませんよ!」

「こちらこそ。いい勝負しようね」