イジワルな君の一途で不器用な恋心


先ほどと同様、相手のサーブで試合スタート。

コートを動き回り、飛んできたシャトルをひたすら打ち返す。


立石くんいわく、昨年も同じメンツで出場していて、3位だったんだとか。


さすがはトップスリー。打っても打っても全然落ちてくれない。

スマッシュ打ってもフェイントかけても、全部拾われてる。


点差も開いてるし、もうここまでなのかな。


弱音が脳裏によぎり、一瞬諦めかけたけれど……。



「頑張れー!!」

「いっけー!!」

「いいぞー!! その調子ー!!」



卓球で培った瞬発力と新菜の粘り強さ、クラスメイト達の応援を力に変えて、必死に食らいつく。

激闘の末、勝ったのは──。



「お疲れ様! 大丈夫?」

「なんとか……」



息切れしながら立石くんから水筒を受け取り、椅子に座って一休み。

結果は、21対23で、奇跡的に勝利を収めた。



「琳子、飴食べる?」

「いいの? ありがとう」