イジワルな君の一途で不器用な恋心


緊張ぎみの新菜を励ましつつ、手を繋いでコートに向かう。


くじの結果、対戦相手になったのは1年生。

といっても、ただの1年生ではなく、スポーツコースのクラス。


口では励ましているけど、本音を言うと、1年生でもスポーツコースだけは避けたかった……。



「ではこれより、1年5組と3年2組の準々決勝を始めます」



握手を交わしてコートの中に入る。


予選をスムーズに突破したから、そう簡単には先に行かせないよ的な?

でもね、負けず嫌いにとっては、壁は高ければ高いほど燃えるんだよ……!


予選に続き、運よくサーブ権を獲得。

深呼吸で精神を統一したのち、シャトルを打って試合を始めた。







「あ、琳子先輩!」



試合を終えてトイレで手を洗っていると、ミワワちゃんと遭遇した。



「お疲れ様です!」

「お疲れ〜。試合どうだった?」

「予選で負けちゃいました。先輩は準決勝に出るんですよね? おめでとうございます!」

「え! 観てたの⁉」

「はい! 予選終わってすぐ向かったので! 最初から最後までバッチリ観ましたよ!」