イジワルな君の一途で不器用な恋心


一礼し、相手チームと握手。コイントスの結果、私達がサーブ権を勝ち取った。

所定の位置に着き、シャトルを打ってゲームスタート。左右に動き回り、ラリーを続ける。


すると、相手の打ったシャトルが高く宙を舞って返ってきた。


チャンス……!


右腕を高く上げて力強く打ち返した。



「よっしゃ!」

「やったね琳子!」



先制点を獲得し、新菜とハイタッチ。


まだ1点目だというのに、嬉しすぎてニヤニヤが止まらない。

練習中はネットに当たってばかりで1度も決まらなかったから。


初のスマッシュ成功に胸を躍らせながら左側に移動。再度サーブを打つ。


途中、返したシャトルが相手側のネットに引っかかるというアクシデントに見舞われたけれど、すぐに持ち直して、最終的には12点差で勝利。


2戦目、3戦目も、勢いは止まらず。

どちらも10点近く差をつけ、3勝0敗で予選を通過した。


予選終了後、休憩を挟み、準々決勝へ。



「あぁ、ドキドキしてきた。いけるかな」

「大丈夫! 今まで順調に進んできたんだから。落ち着いてやればきっと勝てるよ」