イジワルな君の一途で不器用な恋心


告白の話で思い出したけど、私、市瀬ちゃんと全然顔合わせてなかったっけ。


部室で迫っちゃったこと、まだ気にしてるよね。腕まで掴んで連れ出そうとしたんだもん。

今日は終始バタバタしそうだから、直接謝るのは明日にするか。



「おはよう〜!」



彼女に謝罪のメッセージを送ると、前方のドアが開いて立石くんが入ってきた。

席を立ち、クラスメイト達から注目を浴びる彼の元へ。



「あ、おはよう朝日さん!」

「おはよう。足は、どう? 痛みは引いた?」

「うん! この数日間安静にしてたっぷり眠ったから! まだ万全とは言えないけど、1人で動けるようになったよ!」



スラックスの裾を上げた立石くん。

サポーターとテーピングテープは巻かれているものの、表情と声色を見る限り、だいぶ回復したみたい。



「なら良かった。でも、無理はしないでね」

「ん。朝日さんもね」



お互い頑張ろうねとグータッチを交わした。