イジワルな君の一途で不器用な恋心


苦い笑みを浮かべて「バレちゃったか」と一言。

無難な原因を挙げてみたら、言い当ててしまったようだ。


花形種目のアンカーだもんね。人前に立った経験があるとはいえ、緊張するのも無理ないか。



「実は……今日、告白しようと思ってて」

「ええっ⁉ 誰に?」

「部活の後輩。今年知り合ったばかりなんだけど、好きになっちゃってさ。優勝したら、思いきって伝えようかなって」



照れくさそうに打ち明けた一ノ瀬くんに口を開けたまま固まる新菜。その横で私も目を見開いたまま固まる。


片想い中なのは聞いてたけど、まさか告白するなんて……!

しかも優勝したらってところが、なんとも青春っぽい……!



「はわわわ、そうだったんだ。あ、それで寝不足?」

「うん。どこで告白しようかなって考えてたら、なかなか寝つけなくてさ」



おまけに可愛すぎる理由。これは絶対優勝してほしい。

表彰台のてっぺんに登るリレーチームをイメージして、彼らの勝利を強く願う。



「2人は理想の告白シチュエーションってある?」