イジワルな君の一途で不器用な恋心


あっさり譲ったことに心配している様子。

それもそうだ、3度目にしてやっと掴めたチャンスなんだから。


まぁ、惜しいと思わなかったのかと言われたら嘘になる。

それでも譲ったのは、相手が立石くんだったから。


大会に限らず、普段の授業でも、人一倍気合いを入れて練習に励んで、誰よりも本気で戦ってきた姿を見ているから。

本領発揮は難しくても、精一杯戦ってくれるって信じているから任せたんだ。



「それにほら、一緒の競技に出るの初めてだし? 友情パワーで全学年蹴散らしちゃおうよ。こんな感じでさ」

「そこまで言うなら……」



素振りでやる気満々だとアピールすると、ようやく納得してくれた。


よし、そうと決まれば、早速今日から練習だ。


家にバトミントンセットがあったはずだから、お昼食べたら探して、ルールブック読んで。大和が帰ってきたら練習相手になってもらおう。引き受けてくれるかはわからないけど。


3時間目が終わった後、ミワワちゃんに急用が入ったと連絡をして、先に1人で帰宅した。