「うん。ドッグトレーナー目指してるから。そっちは何目指してんの?」
決め手を聞きたかったのに、将来の夢を話す流れになってしまった。
「……動物園の、飼育員」
「おー、動物部っぽい進路だな。やっぱ動物が好きだから? それとも推しのお世話がしたいとか」
「…………うん」
どうしてこういう時に限ってピンポイントで当ててくるのよ……。
そりゃしたいに決まってるじゃん。ご飯作ったり部屋掃除してあげたり。
だけど、1番の理由は──ツヨシくんと一緒に働きたいから、なんだよね。
出会った頃からそうだった。
老若男女問わず愛されていて、サービス精神旺盛で。訪れる人みんなを笑顔にしていた。
あ、ストーカーする気はないよ?
ただ、彼の仕事ぶりを間近で感じたいというか。
体力勝負だから毎日ヘトヘトになりそうだけど……彼と一緒なら、どんな困難も乗り越えられそうって思ったんだ。
「毎日推しと会える夢か〜」
「バカにしないの?」
「は? なんで?」
「だって……下心が……」



