口を開く前にフォローが入った。
一言も発さなくても、表情の変化だけで胸の内を読み取る。なんか前にも似たようなことがあった気が。
「ごめんね、こんな難しい相談しちゃって」
「ううん。こういう系の相談には慣れてるから大丈夫だよ」
彼によると、中学時代の友人や剣道仲間から相談を受けてきたらしい。
悩んでる人達には少し悪い気もするけれど、自分だけじゃないんだなとわかって安心した。
心が軽くなったところで、次は雷夜に対して抱いている気持ちを吐き出した。
「えっ、そんなどストレートに?」
「うん。嫌ではないんだけど、すごくむず痒くって」
全身をかくジェスチャーで不気味さを強調する。
「お世辞、なのかな?」
「うーん、小馬鹿にしてる時点でからかってるとは思うけど……お世辞ではないと思う」
「えええ⁉ 本心なの⁉」
「じゃないかなぁ。あいつ正義感強いし。冗談は言っても嘘はつかないタイプだから。つくとしたら何か事情があるか……」



