イジワルな君の一途で不器用な恋心






風を浴びること数分、ショッピングモールに到着した。



「どこか行きたいところある?」

「ペットショップは寄りたいかな。お母さんにおつかい頼まれてるから」



着替えを済ませ、案内看板を見て行き先を決める。


今朝予定を伝えたら、『トイレシートが安いから買ってきて』とお願いされたのだ。

母が言うには、今月の頭にリニューアルオープンしたそうで、期間限定で商品がお買い得とのこと。


遊びに行くわけじゃないのに、人使いが荒いんだから。……って、妄想してた人間が偉そうに言っちゃダメか。



「でも、まずは何か飲みたい」

「俺も。ここからだと食品売り場が近いけど、せっかく遠出したし、どこかお店でも寄ろうか」



乾いたのどを潤すため、中央広場の近くにあるカフェへ向かった。

夏季限定の商品が今日から発売するらしく、店外にまで行列が伸びている。

別のカフェに行こうとしたけれど、地元にないお店だったので並ぶことに。