イジワルな君の一途で不器用な恋心


ザーザーいってるから大雨なんだろうなとは予想してたけど……なんか朝より酷くない⁉ お昼から落ち着くって予報だったのに!


他の生徒達も戸惑っているのか、なかなか出ていかない。


嫌だよね。ついこないだ梅雨入りしたばかりなのに。ずぶ濡れで帰って風邪ひいたら、ますます月曜日が嫌いになりそうだもんね。

だからといって、収まるまで待つのは時間がもったいないしな……。


勉強会に参加しようかと一瞬思ったが、真っ先に浮かんだのは雷夜の顔。


……帰るか。


荷物を体に密着させ、意を決して外に出た。どしゃ降りの雨の中、速歩きで駅へ。

ホームに並び、濡れたスクールバッグをハンカチで拭く。



「よっ、琳子」



すると、今朝と同様、肩をポンと叩かれた。



「間に合って良かったー」

「っな、なんでいるの⁉ 勉強会は⁉」

「断った。保留にしてたけど、お前が電車止まるといけないからって言ってたらしいから、じゃあ俺も早く帰ろうかなーって」