イジワルな君の一途で不器用な恋心


感動したかと思いきや、眩しい笑顔でボケたミワワちゃん。

ツッコミを入れると、薄暗い空間に明るい笑い声が響いた。


……やっぱり信じられないな。


だってミワワちゃん、好きなタイプと住んでる場所を教えてくれたんだもん。もし悪人なら、自己開示に対して抵抗を持つはず。


確かに大げさであざといけど、あくまでも新菜が抱いた印象。

意図的に振る舞っているとしても、何か事情があるのかもしれないし。参考程度にとどめておこう。


1回でも色眼鏡をかけてしまった自分を深く恥じた。







「一ノ瀬くん、今日部活ないの?」



昼休み。メッセージアプリのチャット画面を開いたまま、後ろでスマホをいじる彼に声をかけた。



「うん。先生休みだから。あ、今気づいた?」

「お恥ずかしながら……」



苦笑いで返し、小さく溜め息をつく。


ログインボーナスの回収をし忘れていたことに気づいてスマホを開いたら、5時間前の通知って。

雨で少しバタバタしてたとはいえ、1回はチェックしようよ私。