感動したかと思いきや、眩しい笑顔でボケたミワワちゃん。
ツッコミを入れると、薄暗い空間に明るい笑い声が響いた。
……やっぱり信じられないな。
だってミワワちゃん、好きなタイプと住んでる場所を教えてくれたんだもん。もし悪人なら、自己開示に対して抵抗を持つはず。
確かに大げさであざといけど、あくまでも新菜が抱いた印象。
意図的に振る舞っているとしても、何か事情があるのかもしれないし。参考程度にとどめておこう。
1回でも色眼鏡をかけてしまった自分を深く恥じた。
◇
「一ノ瀬くん、今日部活ないの?」
昼休み。メッセージアプリのチャット画面を開いたまま、後ろでスマホをいじる彼に声をかけた。
「うん。先生休みだから。あ、今気づいた?」
「お恥ずかしながら……」
苦笑いで返し、小さく溜め息をつく。
ログインボーナスの回収をし忘れていたことに気づいてスマホを開いたら、5時間前の通知って。
雨で少しバタバタしてたとはいえ、1回はチェックしようよ私。



