学校に到着し、靴を履き替えて校舎の中へ。
……と、その前に。
「ミワワちゃん、ちょっとトイレいかない?」
「はい、いいですけど……」
雷夜と別れた後、こっそり呼び止めてトイレに向かう。
登校1番、先輩から連れションに誘われる。そこそこ仲が良くても緊張するよね。
「脅さないから大丈夫だよ」と微笑みかけながら、怯え気味の彼女と2人でトイレに入った。
「急にごめんね。絆創膏が剥がれてたから気になっちゃって」
「え……! 見えてました⁉」
「大丈夫、一瞬だったから。雷夜は気づいてないと思う」
ポーチを開けて、額を押さえる彼女に絆創膏を渡した。
オーソドックスな無地のものではなく犬柄。
ミワワちゃんの印象に合わせてピンク色を選んでみたけれど、逆に目立っちゃうかな……。
保健室に連れていくべきだったか……と後悔していると、不安げだった瞳に光が灯って。
「ありがとうございます……! めちゃめちゃ可愛い。一生の宝物にしますね!」
「いや、使わないんかいっ」



