イジワルな君の一途で不器用な恋心


植物をこよなく愛する新菜でさえ、あいつのビジュアルは目を惹くらしい。


いつメン2人のアドバイスを参考に、柔らかい話し方や語尾を意識していたけれど……やっぱり顔が1番なのか。


湧き上がる嫉妬をキャラメルラテの甘みで静める。



「でも、そのミワワちゃんって子もなかなかだね。私だったらちょっと警戒するかな」

「え? なんで?」

「言動が大げさだから」



マグカップから口を離して顔を上げる。



「いくら恩人でも、知り合って1ヶ月半で、奇跡とか幸せって言うのは……」

「受け入れられない?」

「……ちょっと距離取るかな。同級生ならノリで言うことはあるかもだけど、2個上の先輩だよ? 思ったとしても、せいぜい感謝の言葉でとどめないかなぁ」



いぶかしげそうな表情で抹茶ラテをかき混ぜる新菜。


正直、手を握ってきたのはあざといなと思った。

けど、私との縁に関しては、奇跡的と表しても過言ではない。


多分、見知らぬ土地で助けてもらえたから余計に感動しただけじゃないかな。まだ入学して2、3日だったし。



「あと、もう1個気になってることがあるんだけど」